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『夢甲斐塾』諸君への手紙(9月)

※志ネットワーク発行 「デイリーメッセージ平成20年9月号」より

『夢甲斐塾』諸君への手紙   平成20年9月16日 6271号

 今月も、塾生諸君の全員に手紙を出すことにしました。過去何年になるか、記憶は定かではありませんが、毎月、私の制作しているデイリーメッセージを、塾生諸君に配っていました。今までは、私から、リーダーに塾生諸君への配布を委ねていました。もちろん、リーダーは、全員に行き渡るように配っていてくれたことと思いますが、「ありがとう」といった内容の礼状をもらったことは、記憶する限り、一度もありませんでした。まったく反応のないままに、一年間、送り続けたのです。“糠(ぬか)に釘”とでも言うのでしょうか、手ごたえのないままに過ごしてきました。
 今年は、そのことをいささか反省しました。リーダーを通じて配るのでは、やはり私の思いは伝わりにくい。そこで、今年は初めて、手紙を付け、一人一人に、私から直接に郵送する方式に切り替えました。するとどうでしょう。次から次へと、礼状が届くのです。誰か、私に宛てて礼状を出すようにアドバイスしてくれている人がいるのでしょうが、反応があるのはうれしいものであります。正直、こんなことは初めてです。
 決して、礼状をもらうことを期待するわけではありません。しかし、礼状の来ないことにいささか寂しい思いをしていたことも、事実です。デイリーメッセージを機械的に配っているだけで、そこに心の通じ合いがなかったのです。それは塾生諸君が悪いのではなく、私自身の問題でありました。まとめて送っておけば良いだろうといった程度にしか考えなかった私の思いを映し出すような結果が出ていたのです。
 長い間教育の仕事に携わってきた私は、「すべては、指導する側の自分の責任」と考えてきました。今回もまったくそのとおりでした。相手を責める前に、自分の頭を叩かなければならなかったのです。今回、そのことに目が覚める思いで気付いたのは、諸君からもらった手紙の数々です。礼状を出してこなかった人達が悪いのではなく、礼状を出そうという気にさせなかった私に原因があったのです。
 諸君一人一人の手紙を丹念に読んでいると、自然のうちに、諸君と心がつながっているような気がするから、本当に不思議です。そして、心のつながりを感じ始めると、ますます、諸君に対する愛着が湧いてきます。今まで、デイリーメッセージを機械的に送り付けてきたことを大いに反省して、これからは、毎月、手紙を付けて、個別にお送りすることをお約束します。そんなささやかな私の自己変革が、『夢甲斐塾』の大きな変化につながることを確信して。
 今年の学びの、大きな目標の一つは、入塾してきた二十九人が、一人も欠けることなく、一年後には揃って出発することです。まことに簡単なようでいて、実に難しい課題であります。
 “全員出発”、一人も欠けずに、揃って出発しようということを、合い言葉としてお互いにしっかりと精進していきましょう。
 そのためには、いつも、「せめて私は」の心を持つことです。「どうせ私一人くらい」と考える人が増えてくると、危機であります。最初は一人、二人の欠席が、やがて堤防の一角が崩れ始めるように、全体の崩壊へとつながります。一人の落伍者も出さないためにいかにあるべきかを、ぜひとも、しっかりと考えてください。きっと、実生活にも役に立つ学びを得られることと思います。
 その第一のポイントは、『夢甲斐塾』を魅力のある学びの場にしていくことです。有意義で、楽しければ、誰でも万難を排して、参加したくなります。逆に、まったく魅力がないと、足が遠のくのは、当然でしょう。その際に、「誰かが魅力的にしてくれるのではなく、“せめて私は”」と考えて、率先垂範して、みんなに力を出していただかなければなりません。
 第二のポイントは、塾生諸君の間にある“温度差”に気を配ることです。何かの事情で、一度か二度欠席すると、とたんに敷居は高くなります。別段、何か行きたくない特別な事情があって行かないのではなく、何となく行きにくくなるのです。私も、そんな経験があります。その時に、誰かがそっと声を掛けて、誘ってくれると、「また行こう」という勇気が沸いてきます。私は、諸君には、欠席者にたいしてさりげなく目配りし、声を掛け、背中を押せる人になって欲しいと思っています。
 『夢甲斐塾』は、あなたのことを忘れてはいませんよ。みんなは、あなたを待っていますよ。塾生諸君が、そうした心遣いができるようになったとしたら、それは、諸君の“人間的成長”を表しています。
 一年後、一人の落伍者も出さずに、揃って出発できる時、塾生諸君は、「人間的に立派になった」と、私は太鼓判を押します。そして、『夢甲斐塾』の学びの最大の目的は、“人間的成長”にあります。
 今現在、『夢甲斐塾』に参加したものの、今ひとつ気分の乗らない人、どうも気が進まない人、既に半分降りかかっている人がいるとしたら、どうぞ、私に遠慮なく手紙を書いてください。私も、心掛けて、返事も書き、直接お会いして、じっくりと話を聞きます。
 猛暑の夏もようやく過ぎ去り、暑さにうだった山梨も、快適な時候の日々を迎えることでしょう。今月は、九月末日に、『夢甲斐塾』の例会に行きます。九月は二度の山梨行き。大いに楽しみにしています。
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Author:夢甲斐塾
夢甲斐塾は上甲晃塾長の教え『自修自得』の心で実践と凡事徹底を基本的な理念としております。

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